【メタボリックシンドロームとカロリー 】

メタボリックシンドロームとは
中心性肥満、高血圧、高血糖、高脂血症などが複合して発生した状態を指す病気です。
メタボリックシンドロームは、心血管疾患や糖尿病、脳卒中などのリスクを高めます。
メタボリックシンドロームは、カロリー摂取量に関係なく発生します。
多くの研究が、カロリー摂取とメタボリックシンドロームの発生率の間には
必ずしも強い関連性がないことを示しています。
エベリングら(2012)による研究では、代謝症候群リスク要因に直接焦点を当てるのではなく、
主要栄養素構成の変化が体重減量維持中のエネルギー消費に及ぼす影響を調べました。
このランダム化比較試験では、10-15%の減量を達成した21人の参加者が、
低脂肪食、低グリセミック食、または極低炭水化物のいずれかの食事に
ランダムに割り当てられ、各々4週間食事を行いました。
全ての食事のカロリー量は同じであり、参加者は体重減量を維持するよう指示されました。
研究者たちは、極低炭水化物食が最も高いエネルギー消費を示し、低脂肪食が最も低いエネルギー消費を示すことを示しました。
この研究は、カロリー摂取量よりも、食事の栄養の構成が代謝症候群のリスクを決定する上でより重要な要因であることを示しています。
単にカロリー摂取量を減らすことだけでは代謝健康の改善に十分でなく、食事の質も考慮することが大切です。