一年間で約63キロ、小さじ21万杯もの砂糖を摂っています

 

食事を変えようとしたことがあるならば、好きなものを食べないでいることが、

いかに難しいことか、人が甘いものに抵抗することの難しさを知っています。

 

一万年前の人類が摂っていた糖質は、一年間で小さじ22杯でした。

それが、今ではなんと、一年間で約63キロ、小さじ21万杯もの糖質を7摂っています。

砂糖は、私達の社会の悩みの種です。

 

多くの人々は、それが私達の体内でどのようなダメージを与えるのかを知りません。

肥満、癌、糖尿病は、アメリカでも、日本でも最もポピュラーな慢性疾患です。

糖質中毒とは何か?

甘いものが食べたいと思う理由は沢山あります。

栄養の乏しい食事、食事の偏りによる血糖値の乱高下、副腎疲労、ストレス食いなどがあります。

副腎疲労は、非常に大きなストレスがかかった時に起こります。

ストレスは、砂糖への欲求につながります。

孤独、悲しみ、うつ病などの特定の感情に対処するために砂糖を欲します。

(1)ジェットコースター血糖

多くの糖質を摂取すると、ジェットコースターのように血糖値が乱高下します。

血糖値を安定させることが重要です。

血糖値を常に高い状態にしてしまうと、慢性的にインスリンが上昇し、炎症がおきて、

ホルモンバランスが崩れ、体重が増加し、砂糖への欲求が増加します。

さらに機能性低血糖を引き起こします。

これは、糖質を食べてから、数時間後に血糖値が急激に低下するために発生します。

空腹になり、イライラし、炎症と疲労を引き起こします。

満足感が得られず、常に食べ物を探し求めます。

(2)副腎疲労

視床下部、下垂体、副腎から構成されるラインを、HPA軸といい、ストレスの調節を担います。

あなたが、慢性的なストレスにさらされているとき、栄養が乏しい食事をしている時、

長時間にわたって、情緒が不安定になると、副腎疲労につながる可能性があります。

副腎は、コルチゾールのレベルが高いと、血糖値が上がり、砂糖への欲求が高まります。

コルチゾールは、ネガティブな習慣を強化する可能性があるというエビデンスもあります。

副腎の強化は、糖質への欲求を止めるために重要です。

(3)ストレス食い

ストレスの多いときに食事を感情的にしてしまうことは珍しくありません。

この時、ドーパミンに対処すると、食べすぎをコントロールすることが簡単になります。

ドーパミンは、脳の神経伝達物質であり、脳の報酬システムに関連しています。

目標を達成、適切な意思決定、感情のコントロールなどに関連しています。

砂糖の摂取は、ドーパミンの一時的な急上昇を引き起こすことが示されています。

これが、砂糖は「麻薬」と言われる所以です。

食事から、糖質をカットすると、ドーパミン不足に陥り行動を困難にします。

血糖値の上昇は、ドーパミン酵素が活性化して、ドーパミンをより早く分解します。

さらに多くの刺激と喜びを得るため、多くの糖質が必要になります。