私達の体は、脂質を燃やしてエネルギーに変える「脂質燃焼型」に合わせてつくられている。

私達には、活動するためのエネルギーが2つあるあります。

現代で一番使われているのは、グルコースという糖質です。

この1万年ほどの間糖質をエネルギー源とする「糖質燃焼型」のシステムで私達は生きてきました。

特に脳はグルコースがエネルギー減であり、糖質がかかせないというのが今までの常識でした。

 

でも、私達にはもう一つエネルギー源にできる燃料があります。

「脂肪酸」です。

も、脂肪酸を分解してできる「ケトン体」という物質をエネルギー源として使うことができます。

 

私たちは糖質を摂らなくても脂質を使っていくらでもエネルギーを得ることが

できるのです。

むしろ体にとってはそのほうが自然で効率的なのです。

 

穀物を栽培して、穀物の糖質からエネルギーを源として生きてきたのは1万年ほどであり、

それ以前の399万年間は、脂質を燃やして生きてきました。

私達の体は、脂質を燃やしてエネルギーに変える「脂質燃焼型」に合わせてつくられています。

「糖質燃焼型」は私達の体にさまざまな弊害をもたらしてきました。

 

弊害の代表的なものが、インスリンのスパーク(急上昇)です。

糖質は体内に入ると、グルコースという物質になって体中の細胞に届けられます。

これにより大量のインスリンも放出され、グルコースと結びつき血中で駆け回ります。

血液中のグルコース濃度が上がり血糖値が上がるのです。

私達が日常でこうした状態を体験する典型的な例、昼食後に訪れる強力な眠気があります。

お昼ごはんのあとに急な眠気に襲われ、午後の活動が手につかなくなることはありませんか?

あれは、昼食で取り込んだ糖質が原因のひとつとなって引き起こされているのです。

この血糖値の上下動(スパーク&クラッシュ)を繰り返していると、

細胞に供給されるエネルギー内臓機能が安定しません。

同時に、脳のエネルギーレベルも一定に保つことができず集中したり、

記憶したりするといった脳の機能も一定しません。