遺伝要因は僅か15%、、残りの85%は環境要因

代謝性疾患は、高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常症など、
様々な病気のことを示します。
これらの疾患は、生活習慣の乱れが原因で発症することが多く、
遺伝子だけではなく環境要因が重要な役割を担っています。
代謝性疾患の要因のわずか15%が遺伝性であるとされており、
残りの85%は環境要因によるものと考えられています。
疫学研究では、不規則な食生活、運動不足、ストレス、睡眠不足、喫煙、
過剰なアルコール摂取などが環境要因としてしられています。
遺伝子は、代謝性疾患のリスクを決定する上で重要な役割を果たしますが、
環境要因が遺伝子の発現に影響を与えることもあります。
例えば、肥満のリスクに関係する遺伝子に対し、ストレスによって睡眠不足になり、
食生活が乱れ、運動不足になると、肥満や高血圧などの疾患のリスクが高まることが知られています。
つまり、代謝性疾患の発症には、遺伝子と環境要因の相互作用が関わっており、
環境要因を改善することで、代謝性疾患の発症を予防することができます。