鬱とインスリン抵抗

 

うつ病は気分に影響を与える精神的障害であり、一方、インスリン抵抗性は代謝性障害です。

これら2つの状態は無関係に見えるかもしれませんが、最近の研究は、関連性を指摘しています。

インスリン抵抗性は、体の細胞がインスリンに抵抗するようになると起こります。

インスリンは血糖値を調節するホルモンで、体は血糖値を管理するためにより多くのインスリンを産生する必要があります。

時間の経過とともに、インスリン抵抗は高い血糖値を引き起こし、2型糖尿病、心臓病、肥満などの健康問題へとつながります。

一方、うつ病は気分、思考、行動に影響を与える精神的な健康障害です。

うつ病に罹患する人は世界中で2億6400万人以上いると推定されており、最も一般的な精神的健康障害の1つです。

では、これら2つの状態はどのように関係しているのでしょうか?

うつ病とインスリン抵抗性の双方向関係があると可能性があると考えられています。

つまり、うつ病はインスリン抵抗性の発症リスクを高め、インスリン抵抗性はうつ病の発症リスクを高める可能性があるということです。

この関係の可能性の1つの説明は、うつ病が血糖値を調節する能力に影響を与える可能性があることです。

うつ病の人々はストレスに反応して放出されるコルチゾールというホルモンのレベルが高いことが示されています。

高レベルのコルチゾールは血糖値を上昇させることができ、時間の経過とともにインスリン抵抗性を引き起こします。

さらに、うつ病は過食、運動不足、睡眠不足などの健康に悪影響を与える行動を引き起こす可能性があり

、これらもインスリン抵抗性の発症リスクを高めることがあります。

一方で、インスリン抵抗性は、脳機能に影響を与え、体内の炎症を増やすことでうつ病の発症に寄与する可能性があります。

インスリン抵抗性が高い人は鬱病が2倍の確率で発生します。

うつ病とインスリン抵抗性の発症リスクを減らすために重要なのは、プライマルな要素をしっかり生活習慣に取り入れ、

インスリンを高める要素を減らしていくことです。