【不健康な食事は運動でバランスがとれるのか? 】
“You can’t outrun the diet.” という格言があります。
ジャンクフードなどの栄養価の低い食事がカラダに及ぼす影響を走ることで
なかったことにできるのか?という意味です。
運動だけでは、健康に対する貧弱な食事を補うことはできないことをエビデンスは示していますが、
その理由は。。。
エネルギーバランス:
体重は摂取と消費のカロリーがバランスがとれている時に維持されます。
運動はカロリー消費を増やしますが、不健康で加工された食品から摂り入れるカロリーを
すべて燃やすのは難しいでしょう。
30分のウォーキングで燃やせるカロリーはせいぜい100-200kcalです。
運動をするしないに関わらず、摂取カロリーが多くなりがちな炭水化物加工食品の
摂取を減らすことは、効果的に体重を減少させるために重要です。
炭水化物加工食品の摂取を減らすだけで、摂取カロリーは減るのです。
食欲調節:運動が空腹に与える影響
運動は食欲を増加させます。特に運動後のカロリー摂取を増加させます。
食事を適切に管理し栄養密度の高い食品を選ぶことで、空腹をコントロールし、
脂肪の燃焼が促進されます。運動後のドカ食いを減らすのも食事の内容なのです。
運動と食事の効率比較:栄養の役割が大きい
研究によると、食事が体重減少において運動よりも大きな役割を果たしていることが示されています。
食事の介入が運動に比べてより大幅な減量をもたらすことが報告されています。
これは主に、食事を変えることによって摂取カロリーを減らす方が、同じ量のカロリーを
運動によって消費するよりも簡単だからです。
この結果は、減量のためには健康的な食事を優先することの重要性を強調しています。
運動は、健康に悪影響を与える不健康な食生活の影響を打ち消すことができません。
加工食品、糖分、不健康な脂肪を多く含み、必須栄養素が少ない食事は、
運動習慣に関係なく、心臓病、2型糖尿病、特定のがんのリスクを増加
させる可能性があります。
そのため、食事の質に注力することが、定期的な運動と同じくらい重要です。